NAGASAKIYA GEN’EMON PUBLISHING長崎屋源右衛門末裔出版
物質論の表紙
刊行書籍

物質論

板野肯三 著

著者
板野肯三
価格
2,310円(税込)
出版年月
2020年09月
ジャンル
科学・材料・宗教・思想
判型
B6
頁数
208頁
ISBN
9784909765420

この本について

スピリチュアルな方向から科学を見るとどうなるか。 科学と霊性の交差するエッセイ。 量子力学の観測問題。スピンの意味。 いろいろな切り口から著者の見解をまとめたエッセイである。 サイエンススピリチュアルエッセイシリーズの第35冊目。 質量や物質を、物理学の用語だけでなく存在の意味を問う言葉として読み直します。量子状態、ミクロ宇宙とマクロ宇宙、スピンと観測という登録キーワードから、著者の関心が目に見える物の性質と、その背後にある世界像の双方へ向いていることが分かります。観測する主体をどう位置づけるのか、物質を実体として捉えるだけで世界を説明できるのかという問いが、読書の手がかりになります。霊性を取り入れた見解は著者の思想的解釈として提示されるもので、量子論の定説と同一視するものではありません。物質という身近な言葉から、宇宙や自己の存在について考えを広げたい読者に向く一冊です。 著者の問いを読む際には、観察や経験として記されたことと、そこから生まれた解釈を分けて考えると、問題意識を捉えやすくなります。身近な対象から大きな世界観へ考えを広げるのが、このエッセイの特徴です。答えを暗記するための読み物というより、読者が自身の経験と照らし合わせて問いを深めるための一冊として読めます。日常では見過ごしてしまう出来事に目を向け、何を知っていて何がまだ分からないのかを考える時間を持てることも、この題材の魅力です。自然や人間を理解するために、どのような見方を選ぶのかという問題が、読後にも残ります。
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