NAGASAKIYA GEN’EMON PUBLISHING長崎屋源右衛門末裔出版
デカルトの夢の表紙
刊行書籍

デカルトの夢

板野肯三 著

著者
板野肯三
価格
1,320円(税込)
出版年月
2019年05月
ジャンル
宗教・思想
判型
B6
頁数
116頁
ISBN
9784909765185

この本について

デカルトが今の科学の方法論の礎を作った人であるというのは有名なことである。「我思う故に我あり」という言葉を知らない人はいないだろう。だが、デカルトの神秘体験のことを知っている人は少ないかも知れないし、そのほんとうの意味は、知られていない。本書は、その真意に迫っているという意味で、面白い本である。 合理的な思考の象徴として知られるデカルトを、夢や神秘体験という側面から読み直す一冊です。登録キーワードには方法序説、炉部屋の思索、オリンピカ、心身合一が挙げられています。科学の方法を形づくる思考と、説明しきれない内面的な経験が、同じ人物の中でどう結びつくのかが読書の手がかりになります。著者は有名な命題を紹介するだけでなく、そこへ至る精神的な背景の意味を問いかけます。理性と霊性を分けて考える見方を見直し、哲学者の体験を通して思索の成り立ちに関心を向けたい読者に向くエッセイです。 著者の問いを読む際には、観察や経験として記されたことと、そこから生まれた解釈を分けて考えると、問題意識を捉えやすくなります。身近な対象から大きな世界観へ考えを広げるのが、このエッセイの特徴です。答えを暗記するための読み物というより、読者が自身の経験と照らし合わせて問いを深めるための一冊として読めます。日常では見過ごしてしまう出来事に目を向け、何を知っていて何がまだ分からないのかを考える時間を持てることも、この題材の魅力です。自然や人間を理解するために、どのような見方を選ぶのかという問題が、読後にも残ります。
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