NAGASAKIYA GEN’EMON PUBLISHING長崎屋源右衛門末裔出版
ベーグルパンと赤ワインの表紙
刊行書籍

ベーグルパンと赤ワイン

板野肯三 著

著者
板野肯三
価格
2,035円(税込)
出版年月
2019年05月
ジャンル
文学・文化
判型
B6
頁数
169頁
ISBN
9784909765178

この本について

この本は、著者の語るベーグルパンについてのエッセイである。ニューヨークのベーグルの紹介から、モントリオールベーグルの話、それに、東京にあるベーグルのショップのことも紹介されている。後半には、ドブロクとかワインの話をはじめ、岡山の祭り寿司とか、著者の作る料理と、料理というものへの思いも語られている。料理の本としては、異色のところがある面白い本である。 ニューヨーク、モントリオール、東京のベーグルから、ワインやドブロク、岡山の祭り寿司へと、食をめぐる著者の関心が広がります。土地ごとの食べ物を知る楽しさと、自分で料理をする時間への思いが、一冊の中で重なるところが特色です。登録キーワードにはホイリゲ、シュトルーム、菜切り包丁なども挙げられています。味や道具を通して暮らしの違いを感じ、身近な食卓をもう一度見つめる入口になります。料理を数量や手順だけで捉えるのでなく、その背景にある文化や記憶を味わう読み物として、パンや酒、食のエッセイを好む読者に向く一冊です。 著者の問いを読む際には、観察や経験として記されたことと、そこから生まれた解釈を分けて考えると、問題意識を捉えやすくなります。身近な対象から大きな世界観へ考えを広げるのが、このエッセイの特徴です。答えを暗記するための読み物というより、読者が自身の経験と照らし合わせて問いを深めるための一冊として読めます。日常では見過ごしてしまう出来事に目を向け、何を知っていて何がまだ分からないのかを考える時間を持てることも、この題材の魅力です。自然や人間を理解するために、どのような見方を選ぶのかという問題が、読後にも残ります。
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