
刊行書籍
森と樹木のはなし
板野肯三 著
- 著者
- 板野肯三
- 価格
- 2,035円(税込)
- 出版年月
- 2019年03月
- ジャンル
- 自然・生命
- 判型
- B6
- 頁数
- 233頁
- ISBN
- 9784909765109
この本について
自然の森や樹木には、それぞれに、深い表情がある。長い人生を生きた木たちに特有の表情である。著者が、これまでにふれてきた多くの樹木や森のことに
ついて独特の観点から語る。
松やスギをはじめとする樹木の姿と、著者が訪ねてきた森の記憶を通して、自然との関係を考える一冊です。登録キーワードには奥多摩、高尾山、屋久島、白神山地、箱根、明治神宮、シャスタなど、多様な場所が挙げられています。森を一括りの風景として見るのでなく、それぞれの木の表情や、長い時間を生きてきた存在の違いへ関心を向けます。自然教育園や庭園美術館のような身近な場所も、遠方の森と並ぶ読書の入口になります。著者の独特な観点をたどりながら、日常で出会う木をもう一度眺めたくなる自然エッセイです。
著者の問いを読む際には、観察や経験として記されたことと、そこから生まれた解釈を分けて考えると、問題意識を捉えやすくなります。身近な対象から大きな世界観へ考えを広げるのが、このエッセイの特徴です。答えを暗記するための読み物というより、読者が自身の経験と照らし合わせて問いを深めるための一冊として読めます。日常では見過ごしてしまう出来事に目を向け、何を知っていて何がまだ分からないのかを考える時間を持てることも、この題材の魅力です。自然や人間を理解するために、どのような見方を選ぶのかという問題が、読後にも残ります。
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