NAGASAKIYA GEN’EMON PUBLISHING長崎屋源右衛門末裔出版
心は脳の活動から生まれるのか?の表紙
刊行書籍

心は脳の活動から生まれるのか?

板野肯三 著

著者
板野肯三
価格
2,035円(税込)
出版年月
2019年01月
ジャンル
宗教・思想・自然・生命
判型
B6
頁数
213頁
ISBN
9784909765086

この本について

本書は初版版の誤植を修正した改訂版である。最初に、著者が日本で初めてUNIXを動かしたという体験から入り、心が脳の活動から生まれる考えるのには、無理があるのではないかということをいろいろな角度から論証している本である。脳そのものだけでなく、ニューラルネットワークとか計算可能性からの洞察もある。また、科学的なことだけを根拠にしているわけではなく、著者の体験であるとか、感覚も含めて議論されているところに特徴がある。 コンピュータ工学に関わる経験を入口に、情報処理の仕組みと心の存在をどう結びつけるかを考えます。ニューラルネットワークや計算可能性の議論に加え、著者の感覚や体験が含まれるため、技術的な説明と内面的な確信を行き来する読み方ができます。デカルト、エックルス、魂、肉体と魂の関係という登録キーワードからは、心身問題への関心も読み取れます。脳の働きを知ることによって心のすべてが説明されるのかという問いを、著者の立場から検討するエッセイです。人工知能と人間の違いを考える読者にも、哲学への入口になります。 著者の問いを読む際には、観察や経験として記されたことと、そこから生まれた解釈を分けて考えると、問題意識を捉えやすくなります。身近な対象から大きな世界観へ考えを広げるのが、このエッセイの特徴です。答えを暗記するための読み物というより、読者が自身の経験と照らし合わせて問いを深めるための一冊として読めます。日常では見過ごしてしまう出来事に目を向け、何を知っていて何がまだ分からないのかを考える時間を持てることも、この題材の魅力です。自然や人間を理解するために、どのような見方を選ぶのかという問題が、読後にも残ります。
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