NAGASAKIYA GEN’EMON PUBLISHING長崎屋源右衛門末裔出版
水のはなしの表紙
刊行書籍

水のはなし

板野肯三 著

著者
板野肯三
価格
2,035円(税込)
出版年月
2018年12月
ジャンル
自然・生命・科学・材料
判型
B6
頁数
215頁
ISBN
9784909765055

この本について

本書は、酸化還元電位を手掛かりに、水について、多くの実験と測定を エッセイの形でまとめている。酸化還元電位というのは、物理的には、水の酸化度を表しているが、一方で、ある種の植物の葉や茎をさしてある水の酸化還元電位は低い値を示すことが分かった。一方で、人工的に手段で、水の酸化還元電位を下げることができる方法が示されている。水の酸化還元電位というのは、とてもデリケートであり、測定に苦労した経緯も一緒に書かれている。 身近な水を測定するという具体的な営みから、水と植物、生命の関係へ関心を広げます。酸化還元電位は測定条件によっても左右されるため、数値だけでなく測定に苦労した経緯が書かれている点が読書の手がかりです。ケイ酸、回転の向き、生体水、生命エネルギーという登録キーワードは、著者が水に対して向ける複数の問いを示しています。水の健康効果を示す案内としてではなく、実験の記録と著者の自然観を合わせて読むエッセイです。後に続く『続 水のはなし』へ進む前に、探究の出発点を知るための一冊にもなります。 著者の問いを読む際には、観察や経験として記されたことと、そこから生まれた解釈を分けて考えると、問題意識を捉えやすくなります。身近な対象から大きな世界観へ考えを広げるのが、このエッセイの特徴です。答えを暗記するための読み物というより、読者が自身の経験と照らし合わせて問いを深めるための一冊として読めます。日常では見過ごしてしまう出来事に目を向け、何を知っていて何がまだ分からないのかを考える時間を持てることも、この題材の魅力です。自然や人間を理解するために、どのような見方を選ぶのかという問題が、読後にも残ります。
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