NAGASAKIYA GEN’EMON PUBLISHING長崎屋源右衛門末裔出版
稲はどこまで成長するかの表紙
刊行書籍

稲はどこまで成長するか

板野肯三 著

著者
板野肯三
価格
2,035円(税込)
出版年月
2018年11月
ジャンル
自然・生命
判型
B6
頁数
214頁
ISBN
9784909765048

この本について

本書は、野澤氏のハイポニカに影響を受けた著者が、今から25年ほど前に、一粒の種から、500本以上の茎がでた稲を育てた記録である。 基本的には、水耕栽培が使われた、この稲は、筑波大学の中で、3年近く、生き続けた。この経験を通じて、著者は、水耕栽培の新しいパラメータも提案している。また、本書は、単なる植物の栽培ということを超えて、生命の神秘へと迫る書でもある。 一粒の種が多数の茎を持つ株へ育つという経験を通して、植物の成長を支える条件に目を向けます。著者が影響を受けたハイポニカ、水耕栽培、酸化還元電位、巨大株という登録キーワードが、記録を読む手がかりです。通常の栽培で見慣れた姿を植物の限界と考えてよいのか、環境を変えるとどのような可能性が現れるのかという問いが立ち上がります。筑波大学で三年近く生き続けたという紹介も、成長だけでなく生命の持続へ関心を広げます。収量の保証や標準的な栽培手順の案内ではなく、一つの稲を育てた著者の探究を読む記録です。 著者の問いを読む際には、観察や経験として記されたことと、そこから生まれた解釈を分けて考えると、問題意識を捉えやすくなります。身近な対象から大きな世界観へ考えを広げるのが、このエッセイの特徴です。答えを暗記するための読み物というより、読者が自身の経験と照らし合わせて問いを深めるための一冊として読めます。日常では見過ごしてしまう出来事に目を向け、何を知っていて何がまだ分からないのかを考える時間を持てることも、この題材の魅力です。自然や人間を理解するために、どのような見方を選ぶのかという問題が、読後にも残ります。
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