
刊行書籍
科学を超えて BEYOND SCIENCE
板野肯三 著
- 著者
- 板野肯三
- 価格
- 2,035円(税込)
- 出版年月
- 2018年10月
- ジャンル
- 科学・材料・精神世界
- 判型
- B6
- 頁数
- 225頁
- ISBN
- 9784909765031
この本について
この世界の成り立ちが、物質的な枠組みだけで成り立っているわけではないということを、いろいろな角度から論証するエッセイである。散逸理論や自己組織化から始まり、生物の個体発生、進化論の枠組み、人工知能とニューラルネットワークと比べながら、脳の活動から心が生まれるのかという根本問題にも迫る。最後に、この世界の中に内在している美というものを通して、この世界は、偶然に出来上がったのではないと著者は語っている。
科学による世界の説明と、生命や心、美に対する実感との関係を考える著者のエッセイです。散逸理論や自己組織化から出発し、個体発生、進化、人工知能、ニューラルネットワークへと関心を広げます。機械の仕組みを理解することと、生命が生きることを理解することはどこまで重なるのかが、読書の手がかりになります。偶然の説明だけでは捉えきれないと著者が考える美の問題も、世界観を見直す問いへつながります。これらは著者の哲学的な見解として読み、科学的な説明そのものと区別しながら考えるための一冊です。
著者の問いを読む際には、観察や経験として記されたことと、そこから生まれた解釈を分けて考えると、問題意識を捉えやすくなります。身近な対象から大きな世界観へ考えを広げるのが、このエッセイの特徴です。答えを暗記するための読み物というより、読者が自身の経験と照らし合わせて問いを深めるための一冊として読めます。日常では見過ごしてしまう出来事に目を向け、何を知っていて何がまだ分からないのかを考える時間を持てることも、この題材の魅力です。自然や人間を理解するために、どのような見方を選ぶのかという問題が、読後にも残ります。
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